尚雅堂 / トジハコ

既存にはないスタイルを作ること

 

今年はリモートワークが一般化し、自宅やシェアオフィスなどでデスクワークをする人が急増した。通常のオフィスとは異なるデスク環境で、いかに快適に仕事をするか。そのニーズに応えるのが「トジハコ」である。これは簡易な組み立て式の紙箱で、大きく飛び出した取っ手の端には糸で和綴じが施されている。開発したのは、色紙や短冊、和本帖を企画製造する尚雅堂だ。伝統的な和綴じや紙の加工に、これまで培ってきた技術を生かした。
「トジハコ」には3サイズあり、1つはペン立てとして使用できる筒形、もう1つは葉書や封筒、伝票などを整理できる横長形、そしてもう1つはスマートフォンやステーショナリー類を収納できる中間形である。「この3つがあれば、デスク周りの物をおよそ整理できる」と代表取締役の松尾安浩。3サイズを寄せるとほぼひとかたまりとなるのも良い。愛らしい和綴じの取っ手や、表面に張られた友禅紙や手漉き和紙がデスク環境を温かく演出する。

 

尚雅堂
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